価値の掛け算
掛け算は得意な方だった。九九はすぐに記憶できた。
思えば都道府県もすぐに記憶した。小学生の時分の私は、計算よりも記憶が得意だったのだ。
さて、今現在、自分にとってもっとも時価が高いモノ。pino worksのボトルホルダーに入ったpatagonia PROVISIONSのボトルである。価値が高まる理由が「掛け算」。自分にとっての複数の価値が掛け算されていて、増幅しているのである。
このボトルは、先日迎えた25歳の誕生日にルームメイトにもらった。価値観を語り合える仲間からの心のこもったギフト。これが掛け算-1。
このボトルはpatagonia PROVISIONSというブランドのもの。その理念に共感し、私自身の価値観に影響を与えているブランドである。そんなブランドの製品を持つことで、共感する価値観に触れられる。これが掛け算-2。
このボトルを購入したという店は、私が暮らすまちのアウトドアライフショップ「WEST」。かっこ良い大人たちが、かっこ良い遊びを提案している。何かあるとなぜかWESTの店長に話をしたくなる。そんな愛する地元の店にルームメイトが訪れ、よく知ったスタッフと話し、選んでくれたものだという価値。これが掛け算-3。
暮らし方を問う今日この頃。patagoniaの想いに共感しているように、自然と共存しながら美しく暮らすことや、モノやコトの背景まで取り入れた暮らし方の選択をしている。「まち」が好きでもあり、雪が溶けて自転車でまちを巡ることを心待ちにしている。自転車でまちを感じながら走る時間は思考を深める。美しい自転車は、美しいまちの風景をつくる。お気に入りのロースター「KONA SNOW coffee roasters」のコーヒーをボトルに入れ、ボトルホルダーを肩にかけてまちに出る。お気に入りの自転車に乗り、お気に入りのコーヒーを、お気に入りのボトルで。ボトルを手にした瞬間に、豊かな暮らし方の幅が広がった。
ライフスタイルとの掛け算が、掛け算-4。
他にも小さな掛け算が無数にある。ひとつのボトルの背景に、自分にとっての価値が複雑に掛け合わされる。足し算ではなく、掛け算だ。「価値の掛け算」が暮らしを豊かにする。
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