思い出の味は、プチプチと甘酸っぱい
地道に圃場の草を刈る。週末にしか圃場には来られないため、草の勢いに押され気味。
田の脇には「くわいちご」がなっている。
祖父は
「子どもの頃よく食ってたんどぉ。田植えの頃になるとよくなって、田植えってゆうと、これ食ってたんだな」と、なんだか嬉しそう。
祖父が貧しい時代の田植えを思い出す味は、プチプチと甘酸っぱい。
棚田の壁面にはたくさんのふき。山蕗と水蕗、その違いを祖母が何気なく教えてくれる。
山の恩恵を受けて営みが続いてきた町、安塚。土地の人から聞く、知識としてでなく、実体験としての話からは、自然とともにある暮らしの豊かさをリアルに想像することができる。
この町でそんなリアルな話を聞くことができるチャンスは、もうそれほど多くないのかもしれない。と、ふと感じることも増えている。
2年目を迎えた新潟県・安塚での東府屋プロジェクト。自分のことで一杯だった1年目、2年目はこの町をもっと知って、この町ともう少し深く、関わってみたいのです。
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